日本光電が取り組むソフトウェア品質向上、ヒューマンエラーを未然に防ぐ仕組みとは?
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高度化・複雑化する医療機器の開発における問題点
さまざまな医療機器を開発している同社だが、機器に組み込まれるソフトウェアは、医療機器の高度化・複雑化とともに、年々肥大化していた。医療機器事業本部 第二技術部 三課 係長 岩渕 繁之氏は、次のように説明する。
「医療機器に組み込まれるソフトウェアは、年々、規模が大きくなっています。たとえば、病院内で使用される生体情報モニターシステムでは、他の機器で計測したデータを集めて画面に表示したり、管理したりする必要があります。こうした機器は年々機能が増えており、プログラムのソースコードも、とても一人ではチェックできなくなっているのが実態なのです」(岩渕氏)
日本光電では、製品の組み込みソフトウェアを開発するとき、品質を高めるために複数の開発者が対面でチェックするコードレビューを実施している。しかし、ソースコードの肥大化にともなって、人の目によるコードレビューだけでは、限界が見えはじめていた。
除細動器は、心室頻拍や心室細動といった不整脈治療で用いられる。患者が命の危機に直面しているとき、プログラムのエラーによる重大なトラブルが起こることなど言語道断だ。
プログラム開発におけるヒューマンエラーを減らし、気付きにくいバグのチェックをいかに効率的に発見するか。日本光電はこのような問題意識をもとに、品質向上にむけた新たな仕組みづくりに取り組んだ。
・対面でのコードレビューを補完する仕組みづくりの重要性
・「製品がライフサイクルを終えた後に本当の成果が見えてくる」
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